台湾のジャイアントが日本オリジナルモデルとして販売するペース(PACE)
ロードバイクというよりもクロスバイクに近い性格を持つこのモデル。
価格\82000ロードバイクの性能において重要な8項目+重量を評価
①フレーム
ロードバイクの基礎となる部分
素材と加工方法、寸法(ジオメトリー)で差が出る
素材
アルミ素材はこの価格帯では標準的。
加工方法
シンプルなアルミチューブで標準的。
ジオメトリー
ヘッドチューブがやや長めでハンドル位置が高く、姿勢が楽。
前後のホイールベースは長く、ヘッドアングルも寝ているので、直進安定性が非常に高い。
時速25km以上の高速走行時はステアリングの反応が鈍く感じるが、一人でツーリングや通勤に使う分には最適な設計。
シートチューブが短いスローピングフレームのため、フレーム全体がコンパクトになり、振動吸収性はあまり良くない。
②フォーク
フロントホイールとフレームをつなぐ部分
直進安定性、コーナリング性、ペダリング効率、振動吸収に影響する。
ジャイアントのペースは
メインのブレードはカーボン素材で軽量、振動吸収性に優れる。
フレームに入るコラム部分はアルミ素材でコストダウンされているので重量が重い。
③ディレーラー
チェーンの位置を変更してギア比を変更するパーツ
コンポーネント=コンポとも呼ばれる
後ろの変速は8~11枚のギア
前の変速は2~3枚のギア
ハイグレードになるほど後ろのギアの数が増えて、変速のスピードも上がる。
グレードはTURNEY⇒CLARIS⇒SORA⇒TIAGRA⇒105 と上がっていく。
前のギアは2枚が標準的で、一部のエントリーモデルにだけ3枚が使われる。
ジャイアントのペースは
8段変速のクラリスで、8万円台としては標準的なグレードで不満は無い。
④ギアクランク
変速性能で最も重要といえるパーツ
ギアのサイズ差が大きいので、後ろのギアよりも性能の差が出やすい。
強度を上げて、精度を出すためにはコストがかかり、
部品の中でも、一番原価のかかる部分。
そのため多くのブランドでコストカットされやすい。
ジャイアントのペースは
FSAのTEMPOを使用して、しっかりコストカットを実施。
変速はするが、どうしても反応が遅い。
ギアの歪みも大きめなので、異音がしやすい。
この価格帯ではある程度仕方が無い部分でもある。
ギアが3枚なので、どんな坂にも対応できる。
3枚になった分だけ重量が増えている。
⑤カセット
後ろのギア部分。
ギアクランクほどではないが、変速のレスポンスに影響する。
外見ではグレードを判断しづらいので、ここもコストカットされやすい。
ジャイアントのペースは
SRAM社のカセットでコストダウンされている。
変速性能には期待できませんが、軽いギアが32Tまであり、
急な坂にも対応できます。
⑥ホイール
走行性能に大きな影響を与えるパーツ
重量と剛性(歪みにくさ)、回転の滑らかさ、がポイント。
外周のリムと回転体のハブから性能を判断できる。
ジャイアントのペースは
オリジナルリムとFOMULAのハブを使用。
最低限の剛性、重量で、回転もそれほど良くないが、この価格帯では標準的。
⑦タイヤ
乗り心地を左右する、影響力の高いパーツ。
普通は23C幅が入っている
太い25Cや28Cを装備して、快適性を向上させたモデルもある。
レースでは23C、通勤やツーリングでは25Cや28Cがおすすめ。
ジャイアントのペースは
28Cの太いタイヤを標準装備。
クロスバイクと変わらないタイヤで、段差がとても楽。
その代償として、走り出しが重く、スピード巡行性も劣る。
通勤で使うなら丁度良いサイズ。
⑧ブレーキ
スピードをコントロールし、安全に止まるためのパーツ。
様々なブランドがあるが、シマノのブレーキが一番良く効く。
ジャイアントのペースは
TEKTRO R359を採用
この価格帯では最もよく使われるモデル
十分な制動力があるが、シマノ製に比べて力を入れないと止まらない。
気持ちの良い操作を望むなら交換したい所。
ジャイアント ペースの評価
8万円という価格にまとめるためのコストダウンは仕方が無い所
通勤ライダーには十分なスペックを備えている。
タイヤが28Cと太く、かなり軽いギアも選べるのも他のロードバイクには無い魅力。
ツーリングなどで1日乗るようなケースを想定するなら、10万円クラスを購入したい。

